曲がりそうで曲がらない!?指の”ニセ関節”の存在
手のひらを見てみてください。指に線が入っていますね。
親指には2本、その他の指には3本ずつ。
この線、すべての部分で指を曲げることってできるんでしょうか。それともできないのでしょうか。
見た目は他の線と同じなのに、関節ではない箇所(=つまり曲げられないところ)があります。
見つけられたでしょうか?
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曲がりそうに見えて実は、曲がらないんですね。
ワークショップや講座でも、たびたびこの話題をあげます。
骨の構造的には、「ここは曲げられないですよー」とお話してもピンとこない方もいらっしゃいます。
それくらい手のひら側からみると、 いかにも曲げられそうな場所 なんですよね。
ニセ関節を曲げようとするとどんなことが起きるか
それでは、試しにこの3本目の線の部分を曲げようとしてみてください。
指や、手、腕のあたり、肩のあたり… 体にどんな反応が起きていますか?
人間の体は、脳からの指令を受けると、健気にも頑張って曲げようとします。実際曲げることができなくても、です。
ぎゅっと周りの筋肉が働いてなんとか頑張ろうとします。
これがもし、楽器演奏で起きているとしたら、 実際のフィンガリングで使う必要のない力を使ってしまっているかも しれません。人によっては、こういう状態になった時に「力んでしまった」と感じるようです。
骨の構造の理解にズレがあると、 指回りにかなり影響します。
さらに、 指先の過剰な力は呼吸にまで影響も及ぼしている 可能性が高いのです。呼吸は音楽の要ですね。
管楽器奏者はもちろんのこと、ピアノや弦楽器、打楽器の方々も含めた全ての音楽家の方にも影響がありそうです。
指先を動かす筋肉は、指だけでなく腕の中にたくさん存在しています。そして、その腕は胴体とつながっています。
呼吸においては、胴体の使い方が特に重要になります。そのため、 呼吸にも影響を及ぼす可能性が高い のです。
本来の構造に沿って丁寧に観察してみよう
それでは次に、本来曲がる場所、関節である箇所を確認して、曲げたり伸ばしたり丁寧に確認していきます。
その時、 手のひらだけでなく、横から観察したり、手の甲から眺めてみることをオススメ します。
手の甲を観察してみると、本来曲がるところがどこかはっきりわかります。ピアノレッスンだと「お山」って言われるところですね。
楽器演奏の多くは指を使うので、これを 知っているか知らないかでは動きの質が大きく変わってきます。
自分の頭の中にある『体の地図』をアップデートしていくことで、指が今よりもスムーズに動くようになる可能性が飛躍的にあがります。
ぜひお試しください!
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