学生指揮者が違いを体感する意味とは?福岡県立修猷館高校でのレッスン

九州出張レッスン最終日、さきほど無事終了して帰路につきました!

最終日は修猷館高校、福岡の名門校!なんと240年もの歴史をもつ伝統校だと知って驚きました。

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県下トップクラスの県立高校で、東大や京大にいく子達がたくさんいるとのこと。飛び交う質問が非常に高度だったり、高校生の分析や考察のひとつひとつが奥深かったりと最初から最後まで尽きない興味に溢れた空間になりました。

私個人としても、初めて受ける質問がたくさんあって、質問を受けるたびに頭を捻りながら生徒さんたちと一緒に考えていきました。

特に印象的だったのは、 後半、個人レッスンを受けてくれた学生指揮もしている金管の男子高校生。断然吹きやすくなったと言って、嬉しそうな表情を見せてくれました。

実際に取り組んだのは、座奏の時の上半身のバランスの取り方。
座った時には一見関係なさそうな脚と、骨盤と上半身のバランスの取り方だけで実は呼吸が大きく変わることはよくあります。

実際、彼にも新しいバランスの取り方を試して吹いてみてもらったところ、響きが段違いに広がりました。
もともと、とても上手なユーフォニアム奏者だったので、呼吸が変わった時の違いはさらに大きいものでした。

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今回のように学生指揮者が実際に自分の演奏で体感することは、実は団体にとってものすごく大きな力になります。

実際に指導で前にたつときに本当に頼りになるものは、自分自身が実際に演奏して身をもって体感して納得していることです。それを彼自身がその場で体感して言葉にできたことは、本当に大きな変化になったように感じました。

今回の合奏レッスンの場では、呼吸と響きやすい音のために、「音楽する人たちが知っておきたい体の使い方」をじっくり深めていただきました。

「体の意識をどこに向けるか」というだけで全体の響きがかなり豊かになったことに、学生指揮の彼は驚いていたようです。言葉にできた以上に、体験が残ったのかなという感じを受けました。

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音が立体的に浮かび上がるような演奏、明るく溌剌としたサウンドがとても印象的でした。

まだ合奏に参加していない1年生たちも熱心に見学いただいていました。

そして、顧問の先生がメンバーの個性をとても大切にされているところが随所に感じられました。個性を活かして、どんどん進んでいく様子をサポートする、心から信頼して学生たちに任せるという先生の姿勢が印象的でした。
私も吹奏楽や部活動の一端を担うものとして、とても大きな学びになりました。

幸島先生、ありがとうございました!

次回の九州レッスンは9月後半に伺うことになりました。
年齢や地域をこえた音楽仲間との出会いと楽しみに、自分もレッスン内容をブラッシュアップしていこうと思います。

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最寄り駅で見つけました!


この3日間で出会った人たちは歳は違うし、地域も違うので、本当は、街ですれ違うことさえなかったのかな…なんて考えたりします。

音楽をやっていなかったら、繋がらなかった縁。そう考えてみると、同じ空間で鳴っている音にみんなで思いを馳せて一緒に音をつくっていけるってかけがえのないことです。

本当に、貴重な時間になりました!3日間のすべてのご縁に感謝しています。

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学校の近くで見つけたサザエさん通り