体を動かしただけで音が変わる?その理由を考える

コラム

先日の合奏レッスンの感想が続々と届いています✨

  • すごく響きが生まれていて感動しました!
  • 体を動かしてブレスの意識を変えるだけで音が変わったことにビックリした!
  • 正直、体を動かすだけで音が変わるのかなと思っていましたが、レッスンを通して色んなストレッチをして楽器を吹く度に音がどんどん良くなっていきました。

 

こんにちは!加藤有希です。

いろんな感想やメッセージをいただく中、学生さんからこんな質問をいただきました。
管楽器にかかわらず、歌やピアノでも共通する良い質問でしたので、取り上げてみたいと思います。

音が変わったけど、なんでだろう…?

意識を越えて【意図して動かしてみる重要性】

先生に教えていただいたストレッチで音が変わるのは、どういう仕組みなのかなと不思議に思いました。やっぱりストレッチした部分を意識しながら演奏するからですかね?

 

私が大事にしたい考えのひとつとしては、
【意識することよりも実際に動いてみて、演奏の時に意図して動かしてみること】です。

どういうことか、ここから解説をしていきます。

今回、この学生さんたちとは、「片肺呼吸」と言われるピラティスの中で用いられる動きを私が管楽器&歌用にアレンジした動きを取り入れました。

この動きを取り入れることで、私としては以下のようなたくさんのメリットがあると思っています。

  • 胸部が動くようになり、呼吸が変わる
  • 腕や手・指の動かしやすさが変わる
  • からだ全体の動きが変わる

 

動かすことでどんなことが起きているのか考えてみる【3つの見解】

「どういう仕組みで音が変わったのか」というこの質問に対して、もちろん唯一の正解があるものでもありません。そして、実際には、その時起きたことは人それぞれ違うものだということも大前提としてあります。
それもふまえて、現時点での私のいくつかの考えをまとめながら、この質問にお答えしたいと思います。

❶動きが生まれる箇所を意識したこと

考える、思考する、意識をすることの力は絶大です。思った以上に「思考すること」がよく働いてくれることも多々あります。特に今まで体の意識に含めたことのない場所であればなおさらかもしれません。ただ、意識をすることでかえって動かしにくくなってしまう、かたまってしまったという話もよく聞きます。今の自分にとってどうだったか、いつも自分自身との対話が重要と思っています。また、アレクサンダーテクニークの考えをここに活かしてみると、【意識しようと思った部分以外】も含めて意識をしてみる、ということもとても有効です。

❷実際に動いてみて筋肉を動かしたこと

今回は、片肺呼吸の動きを通して、実際にろっ骨の動きを体感していただきました。そして、動きをより起こしてみようと試してみていただきました。その動きを続けていく中で、普段よりもたくさん筋肉の動きを起こすことができていたと考えられます。ダイナミックに筋肉が動くようになっていたんですね。

❸体感した動きを自分の意思でやろうとしたこと

❷に通ずるものですが、実際に体感しただけではなく、演奏の際に「体感したその動きをやってみよう!」と意図してもらったこともとても大きいと考えています。人は、無意識下では普段通りを好むもの。普段と違うことをしたい時は、「自分でその動きをしようと意図して、実際に動かすこと」。これが重要だと考えています。

【まとめ】意識することより演奏の時に意図して動かしてみること

今回、学生さんたちとこの動きを演奏中に取り入れてみることで、ひとりひとりの音も、全体の響きもがらっと変わりました。

たくさんの人数が同じタイミングで【動かすことを意図してくれた結果】のひとつなのではないかなと思っています。ひとりひとりでも音の変化は感じるものの、大勢でやることで本当に大きな響きの変化となって、前で聴いている私自身も圧倒されました…✨

 

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