本番中に助けてもらった3つの要素【トランペット奏者の体験】

レッスン受講後の変化

fがすごく楽になった!

先日のコンサートで、超大曲のソロを見事やり遂げた音楽仲間の丸山瑞穂くん。

マーラーの交響曲第5番のトランペット1stで見事なまでにオケ全体を牽引し、冒頭をはじめとした数々のすばらしいソロを聴かせていただけました…!

そんな瑞穂くんから、本番を終えたあとに貴重なメッセージをもらいました。
夏に管分奏でお伝えしたパワフルに息を吐くためのやり方を実際に実践して、「fがすごく楽になった!」という体験をされたとのこと。管楽器奏者にとっては、とても気になる体験だと思います!

終演後に彼と個別にメッセージのやりとりをする中で、他の方にも役に立ちそうなコメントをいただけたので、今回は体験談としてご紹介します。

※十数年来の友人でもある彼とは、瑞穂くん、ゆっきーさん、という感じで呼び合っているので、今回いただいたメッセージは、特に修正せずそのまま掲載していきます!


トランペット奏者・丸山瑞穂さんの体験談

本番では、ゆっきーさんが教えてくれた息のイメージを考えながら臨みました!

マヨネーズを押し出す感じ、骨盤の底から息が出ていく感じ、あと長い休みの後は股関節を少し動かす、などを実践してみて、fがすごく楽になりました。
本当にありがとうございます!

  1. マヨネーズを押し出す感じ
  2. 骨盤の底から息が出ていく感じ
  3. 長い休みの後は股関節を少し動かす

自分の体感としては、本番にすごく助けてもらった3つの要素です!ぼくがゆっきーさんから経験したこと、それから出て来た自分の音が誰かの役に立つのであれば、とても嬉しいです。

 

シュピール(*オーケストラ団体の名前)は弦楽器の音が厚く、大編成の曲を毎年やるので、弦の音の壁を越える音を毎回求められます。

ゆっきーさんから息の使い方のイメージを伝えてもらって、自分の音は弦の音の壁を突き破る様にイメージしていて力んだ音になっていたと気付きました。

 
口の向きとトランペットのベルが前に向いているので、息を前に出すことばかり考えていましたが、息を効率よく演奏に使うには、体全体を使って骨盤の底から上半身の軸に沿って押し出すイメージが有効なことを体感しました。

マヨネーズをしぼるようにという表現や骨盤の底から息を出すという表現が、息を前ではなく体の中を上に向かって息を押し出すことに意識を変化させてくれました。

息のイメージを変えてみて変化したことは、音の飛び方も変わりましたが、自分がfで吹いている時も耳がクリアになって、他の楽器の音を聴けるようになりました。木管や弦楽器との音程や音量バランスも気にする余裕ができました。

長い休みの後に骨盤を動かすことについては、ミュートを手にとる動作も有効でしたが、ミュートを使えない時は、椅子の座面の上で右のお尻(坐骨?)と左のお尻で交互に前後に動かすことで、同様に体の強張りが取れました。

長々と書いてしまいましたが、自分の体験が参考になれば幸いです!

トランペット奏者・男性・丸山瑞穂さん


Yuki.K
Yuki.K

管分奏の場で管全体の音を前で聴いた時に、「音の方向性やお互いの音のブレンド感がもう少しよくなるだろうな…」という感覚から、「お互いに響きやすい具体的な息の吐き方」の話をさせてもらったことがきっかけでした。

管分奏の場でさらっとショートレッスンしただけだったのに、ここまで的確に捉えて実践されていたのは、さすが…!!!
メッセージをもらった時は正直驚きました。



マーラーの5番はトランペット吹きにとっては、もちろん特別な曲のひとつで、本当に大きな大きなチャレンジの曲と思います…。
(想像しただけで震える…!!!)

本番は、葬送行進曲からラストの圧倒的なフィナーレまで、オケのメンバーと一緒に手に汗を握っている気持ちになりながら、客席で70分じっくり味わい切ることができました。

すばらしい本番でした✨

そして、自身の演奏を磨き上げるプロセスの中で、すばらしい体験談を寄せてくださった瑞穂くんに感謝です。