同じ団体の仲間のグループレッスンの醍醐味

アレクサンダー・テクニーク

最近、所属団体の同じパートの仲間同士のグループレッスンをする機会が増えてきました。

振り返ってみると、6月から毎月、同じ団体の仲間同士のグループレッスンをしています。

今後も秋冬としばらくグループレッスンが続きそうです。

 

同じ団体に所属しているメンバーでのグループレッスンでの醍醐味は大きく3つ。

  • 和気あいあいとした空気の中で思い切ってチャレンジができること
  • 普段一緒に演奏しているからこそ、仲間のちょっとした変化に気づいて一緒に喜べること
  • 他の人のレッスン内容をダイレクトに自分に応用できること

仲間の音が変化していく姿は、本当に刺激的だし、何よりみんなが嬉しくて幸せな気持ちになれます。

セクションとしてのレベルアップにもつながるから、何倍もうれしい。

 

つい先日、市民オケのホルンセクションの方々のグループレッスンでした。

この日は、6名全員でのご参加。

来年1月に超有名な大曲の本番を控えており、この夏の間から定期的にレッスンを受けてみんなでレベルアップをしたいとのこと。1回のレッスンの場合、その場での変化を体験できる方は多いものの、「レッスンの時にはできたのに自分でやってみたらできなくなってしまった…」という方が多いのも事実。体の使い方や自分の考え方のクセは、日々の積み重ねの結果なので、1回だけで軌道修正することが難しいのもある意味当然のことです。今回、定期レッスンなので、自分のモノにして、自分の意思で使える可能性がグンと上がります。

高校生からベテランの社会人の方までいるその楽団、みなさん真剣そのもの。ひとりひとりのレッスンが終わるたび、「今のレッスンの内容、自分でもやってみたい!」「少し復習の時間がほしい!」というリクエストもあり、それぞれでモノにしようという積極的な空気がありました。

さらに、同じ楽器ならではの悩み事にお互い深く共感できます。

このオケのホルンセクションの方々の共通する悩みとして多かったのはこのようなものでした。

  • ハードな曲を吹く時にバテてしまうということ
  • 響きが少ないことに関する悩み
  • 本番や緊張する場面で別人のようになってしまうこと
  • バテてコントロール不能になってしまうことでソロを失敗すること
  • 音色をよくしたいこと

一見、共通していないように見えるこの5つの悩み、少し体の使い方のバランスを変えると不思議と関連してよくなっていくことも少なくありません。さらにこの日のレッスンは、それぞれがもっている「思考の習慣」というところにも取り組むことができました。意外に思うかもしれませんが、「思考の習慣」と体の使い方はかなり密接に関連しているのです。(実はこれがアレクサンダー・テクニークの真髄でもあります)

次回は10月、いよいよ曲を使ったレッスンに入っていきます🎶