愛知県内で活動されているオーケストラ、辯天の皆さま向けに講座を開催しました。
メンバーのみなさんに今興味をもっていること、演奏において悩んでいることを伺ってみました。
- 上手にラクに吹けるようになりたい
- 息が続かない
- 力まずゆったり吹けるようになりたい
- 自分の演奏に行き詰まりを感じている
- 演奏中、バテやすいと感じている
- 管楽器セクションの基礎力向上(特に呼吸)でアレクサンダー・テクニークが役にたつと思い、みんなで受講したい
管楽器奏者であれば誰もが感じたことのあるようなお悩みがずらりと並びました。
辯天の皆さん向けには、2本立てで講座を実施しました。
1回目は姿勢と構えを重点的にお話し、アレクサンダー・テクニークに基づいた体験をしていただき、姿勢や構えを変えるだけで、音が大きく変化することを体感いただきました。
2回目はメンバーの皆さんがより興味が深かった「呼吸」に焦点をあて、管楽器演奏のための呼吸の知識をアップデートしていただきました!
当日の講座の様子を少しご紹介!
相方、ティモシー(ガイコツ)にサポートしてもらい、皆さんで観察していただきました。
骨格模型をもとに姿勢について考えることは初めて経験される方が多く、皆さん興味津々で取り組んでいただけました。
実際、解剖学的な知識に基づいて自分の動きを考えていくことで、多くの方は軸(体幹)の使い方が変化し、自然と音が変化します。
普段、オーケストラでは座奏がほとんどのため、座奏の際に管楽器演奏に有利となる呼吸筋を使いやすい姿勢とはどのようなものなのかを深めているうちに、どんどんメンバーの皆さんの姿勢が変化してくるのが感じられました。
「正しい姿勢」という概念ではなく、曲や場面ごとの変化や使いたい音色によって、奏者の方にその都度選択いただけるよう話を進めていきます。
メンバーの皆さんと一緒にいろんなエクササイズをまじえながら、辯天の皆さまの和気あいあいとした空気の中で探求を進めていきました。
全員での探求のあと、順番に希望していただいた方の公開レッスンをしました
人前であがってしまい、思うように吹けないというフルート奏者の方。
早速演奏していただきました。
1回目はご本人もかなりあがってしまってうまくいかない部分があったとのこと。
1回目の演奏後、ちょっとしたアドバイスを試していただき、再度挑戦。
アドバイスを試していただいた2回目の演奏は、聴いていた他のメンバーの方も音や動きの変化を感じ、ご本人も大きな変化を感じていただけたようで大きな拍手が起こっていました。
他にもファゴットの方とのレッスン。
ファゴットもそうですし、ホルンやフルート、サックスのような左右差がより大きい楽器の方はどのように軸を使っていくかによって、腕や指の動き、肩の負担軽減に大きく関わってきます。
また、クラリネットの方とのレッスンも実施し、皆さんが一人ひとりが悩んでいる姿勢や構えについて、それぞれの悩みにフォーカスし、レッスンを進めました。
仲間同士のグループレッスンは、普段一緒に練習をしているメンバーだからこそより音の変化がとても鮮やかに感じられ、音の変化を一緒になって喜び合えることが幸せだなぁと感じます。
公開レッスン内でも、聴いていただいている方から「おぉ〜!」という声があがっていました。
いただいた感想はこちらからご覧下さい!
まず体のつくりを知るという目からうろこな方法で本当にちょっとした意識の違いで体の動きが変わるということを体感できました。びっくりしました。【一般:オーケストラ】室内管弦楽団 辯天 の皆さま
辯天の皆さま、ありがとうございました!