目次
管楽器奏者が一度は悩むタンギングのお話
- タンギングをもっとスムーズにしたい
- タンギングが苦手で、音がにごってしまう
- テンポが速くなるとぎこちなくなる
- いろんなタンギングをして音作りの幅や表現の幅を広げたい
みなさんは普段どんなタンギングをしていますか?
ta-ta-ta-
tu-tu-tu-
du-du-du
thi-thi-thi-
普段何気なく同じようなタンギングをしている人は、チャンスかもしれません。
今回の記事をきっかけにぜひ試してみてほしいのです。
変幻自在な舌にいろんな動きをさせてみよう
タンギングをしている時、私たちの舌は口の中に隠れて見えません。
普段、無意識のうちに同じようなタンギングをしていると、同じ舌の動きの繰り返しになっている可能性があります。
それが悪いことではないのですが、例えていうならラジオ体操を一通りやらずに最初の動きだけを何度も繰り返している状況と似ているかもしれません。
そう考えると少しもったいないような感じもしますね。
舌の動きは自由自在!可能性無限大です。
この記事は、「このように正しいタンギングをしましょう」という方法論ではありません。
この記事を読んでいただいた方自身で、可能性をひろげていくための考え方と手段です。
ぜひこの機会に、舌にフルバージョンのラジオ体操をさせてみて、タンギングの可能性を広げてみましょう!
管楽器演奏における【シラブル】とは?
シラブルという言葉を管楽器で用いる時、おもに【舌の位置】をさしているパターンが多いです。
他にもこういったものを指し示すことがあります。
- 舌の形
- 母音
- 口の中の形
冒頭で示した「ta-ta-」と「du-du-」では舌の位置も形も異なってきますね。
これをシラブルといいます。
舌の観察をしてみよう
実験
この3パターンを楽器なしでしゃべってみます。いつもよりも観察モードになって舌の動きを観察してみます。
- ta-ta-ta-
- du-du-du-
- thi-thi-thi-
観察ポイントの例
- 発音の瞬間
- 舌の先はどんな形?
- 舌の先はどこにいる?歯の後ろ?歯の付け根?上あごのあたり?
- 発音から母音に移った時
- 舌の先はどんな形?
- 舌の先はどこにいる?歯の後ろ?歯の付け根?上あごのあたり?
などなど
これは一例ですので、どんな観察でもOKです。
自分ではあり得ないと感じるタンギングもOK!今までやったことのないシラブルでタンギングをぜひやってみましょう。
ku-ku-とかna-na-とかre-re-とか、いかがでしょうか?
そして、ただ自分の舌の観察をする時間をとってみます。
舌の構造
実際見えている舌はほんの一部だけ。本当はかなり大きな筋肉です。
物理的に位置が近い喉やあごの筋肉はもちろんのこと、この大きな舌の筋肉は間接的には背中の筋肉とも関連しています。
舌を自由に使いたいと思ったら、舌だけにこだわらず、頭も首も喉も胴体も脚も自由で動けるようにしてあげて、タンギングにチャレンジしてみることをオススメします。
今日から実践できるワンポイント
ウォームアップで、いろんなシラブルのタンギングをしてみましょう。
舌がいろんな動きをすることで、どんどんスムーズに動ける可能性がひろがっていきます!
それではまた!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!